この記事を読んでいるあなたは、オフィスを構えようと考えており、スタートアップに適したオフィスをお探しではないでしょうか。
オフィスの中にも、賃貸・レンタルオフィス・シェアオフィス・バーチャルオフィスなどさまざまあり、スタートアップに適切なオフィスを選ぶのは難しいです。
もし、スタートアップに適していないオフィスを契約してしまうと、解約できないまま無駄な費用を支払い続けることになるかもしれません。
この記事を読めば、スタートアップに適したオフィスが1ページでわかるようになっています。
バーチャルオフィスACRON池袋 / サービス責任者
北原 述
全国にあるバーチャルオフィスを1,000近く調査し、その情報を元にWEBメディアを運営。過去から現在に渡り、実際にバーチャルオフィスを利用中。自身でも池袋にバーチャルオフィスを運営中。
スタートアップにオフィス選びが重要な理由
スタートアップにとってオフィス選びは、事業に弾みをつける意味でも重要になります。これからスタートアップにオフィス選びが重要な理由を紹介していきます。
無駄なコストを抑えることができる
スタートアップの「固定費」は、今後の運営に関わる大きな課題です。いかに無駄を省き、会社の収益性を上げられるかが重要です。
スタートアップに合ったオフィスを選ぶことで、必要なサービスだけに絞ることができ、無駄なコストを抑えることができます。
顧客や取引先に対しての印象がよくなる
急成長を狙うスタートアップは、顧客や取引先、従業員との良好な関係を築き上げるためにも拠点を設ける必要があります。
その際に好立地のオフィスを選んでおくと、顧客や取引先の信用性が上がり印象も良くなるでしょう。
賃貸オフィスの特徴
ここでは、賃貸オフィスの特徴やメリット・デメリットについて見ていきましょう。
賃貸オフィスの特徴
賃貸オフィスは、賃貸契約を結ぶことでビルの一室を借りることができるオフィスです。
契約内容にもよりますが、基本的には内装工事が必要になり、オフィスを解約するときには原状回復工事が求められます。
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北原述のコメント
賃貸の場合、契約期間は最低でも2年以上必要で、途中解約をする場合は違約金が必要になる場合があるので注意が必要です。
賃貸オフィスのメリット
賃貸オフィスの大きなメリットは次の2つが挙げられます。
- オフィスはある程度自由にレイアウトできる
- 取引先や金融機関への信頼性が最も強い
賃貸オフィスは、他のオフィスと比較して唯一、内装を自由にレイアウトすることができます。賃貸契約の内容によっては、その自由さに制限はありますが、自社が出したいカラーをオフィスに表現できるのは大きなメリットになります。
また、賃貸オフィスは「自社オフィス」という看板になるので、取引先や金融機関への信頼性が強いのも特徴です。
賃貸オフィスのデメリット
賃貸オフィスのデメリットを見ていきましょう。
- 初期費用、毎月の固定費が高くなりやすい
- 短いスパンで移転がしにくい
賃貸オフィスの大きなデメリットは、初期費用や固定費が高くなってしまうことです。家賃だけでなく、光熱費、内装工事費などもかかり、他のオフィスと比較しても非常にコストが高いです。
また、最低契約期間が2年以上あり、途中解約してしまうと違約金が発生する場合もあります。そのため、短期間でオフィスを移転したい企業にはデメリットとなるでしょう。
賃貸オフィスはこんな企業におすすめ
オフィスに出社して仕事をしなければいけない企業は賃貸オフィスがおすすめです。例えば、営業などの対面での打ち合わせや会議を必要とする仕事には、賃貸オフィスの利用が向いています。
また、短期間でオフィスの移転をすることを考えておらず、一つの拠点で事業を展開していく企業にも向いています。
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北原述のコメント
短期間での移転を少しでも考えている場合、契約期間内に解約してしまうと違約金が発生する場合があるので注意が必要です。
レンタルオフィスの特徴
ここでは、レンタルオフィスの特徴とメリットとデメリットを見ていきます。
レンタルオフィスの特徴
レンタルオフィスの特徴は、一つのフロアを区切った自社の専用オフィスが利用できることです。
自由にレイアウトを変えることはできませんが、自社で使用するパソコンや書類などはオフィスに置いて帰ることもできます。
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北原述のコメント
会議室のスペースやデスク、チェア、インターネット回線なども共有して利用ができます。そのため、賃貸オフィスよりも初期費用や固定費を安く抑えることができるのも特徴です。
【バーチャルオフィス(住所貸し)とレンタルオフィスの違いを知りたい方はこちら】
レンタルオフィスのメリット
以下のレンタルオフィスのメリットを2つ解説します。
- 申し込みしてから利用できるまでのスピードが早い
- 内装の手間や費用がかからない
レンタルオフィスは、最初から作業環境が整っている状態でスタートすることができます。デスク、チェア、インターネット環境などの設備が整っているので、申し込みしてから利用するまでが早いです。
賃貸オフィスと比較しても内装工事が不要で、退去時にかかる原状回復費用も必要ありません。あとは事業に必要なモノを揃えれば始められるので、すぐに事業を始めたいスタートアップにはおすすめと言えるでしょう。
レンタルオフィスのデメリット
レンタルオフィスには、以下のデメリットもあります。
- 共有スペースや付属設備などの利用で別途料金がかかる場合あり
- レイアウトやデザインの融通を効かせる事ができない
会議室のスペースやデスク、チェアなどの付属設備を利用する際に、別途使用料金がかかるレンタルオフィスもあります。
また、レイアウトや内装のデザインにこだわることができないので、オフィスに自社のカラーを出すことは難しいです。
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北原述のコメント
賃貸オフィスよりも初期費用や固定費を抑えることができるので、レイアウトなどにこだわりがなければ、大きなデメリットではありません。
レンタルオフィスはこんな企業におすすめ
事業を成長させていくにつれて人員が急増する可能性がある企業はレンタルオフィスをおすすめします。賃貸オフィスと違い短期間での利用が可能なため、事業が成長して人員が大幅に増えてもすぐに移転作業ができます。
また、レンタルオフィスは賃貸オフィスよりも安い金額で好立地で、グレードの高いビルにオフィスを構えることが可能です。
バーチャルオフィスACRON池袋
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レンタルオフィスは、内装にこだわりはなく、コストを抑えて一等地のオフィスを利用したい企業におすすめです。
バーチャルオフィスの特徴
バーチャルオフィスの特徴とメリット・デメリットを解説します。
バーチャルオフィスの特徴
バーチャルオフィスは、オフィスの実体がなくスペースを使用せず住所の貸し出しのみを主な目的としたオフィスサービスです。
オフィススペースはありませんが、会議室の利用や郵便物の転送などのサービスを提供しているバーチャルオフィスもあります。自宅住所を公開したくない方やスタートアップなどに人気のサービスです。
バーチャルオフィスACRON池袋
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また、一つの住所を複数の事業者で利用するため、住所をネット検索すると、他の企業が検索結果に表示されます。
【バーチャルオフィス(住所貸し)がどんなサービスか知りたい方はこちら】
バーチャルオフィスのメリット
バーチャルオフィスのメリットは以下の2つです。
- 初期費用やランニングコストが圧倒的に低い
- 出社する必要が無いので立地やビルのグレードを選ぶ際に縛りがない
バーチャルオフィスの大きなメリットの一つは、初期費用やランニングコストが圧倒的に安いことです。
これまで紹介した賃貸オフィスやレンタルオフィスは、安くても月額費用が数万からですが、バーチャルオフィスは月額数百円から利用できます。必要なサービスを必要なだけ利用したい企業などにとっては、コストを最小限に抑えることも可能です。
また、オフィスの実体がないので、出社する必要がなく、立地やビルのグレードを選ぶ際に縛りがないのもメリットです。
バーチャルオフィスのデメリット
バーチャルオフィスで挙げられるデメリットは以下の2つです。
- 不適切な事業者が会員として入る可能性がある
- バーチャルオフィスの利用を認められていない業種や資格がある
一つの住所を複数の事業者が利用しているため、怪しい事業を行なっている会員が利用している可能性があります。審査が緩い、誰でも利用できるバーチャルオフィスには、不適切な業者が入るため注意が必要です。
また、士業など事務所の実体が必要な事業や資格を有する事業だと利用できません。他のオフィスサービスよりも低価格で利用できる点は魅力ですが、一部の業種などに不向きということは知っておきましょう。
【ここまで見てもバーチャルオフィスの違法性があるか不安が拭えない方は下記の記事をチェックすると良いでしょう。】
バーチャルオフィスはこんな企業におすすめ
とにかくコストを抑えて、住所貸しなど最低限のサービスの利用を検討している企業には向いています。オフィスの実体がないため、出社する必要がない企業にも向いているでしょう。
また、複数の支店を展開していく企業は、本社移転の際に登記費用や手続きの手間がかかります。
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本社をバーチャルオフィスにすることで、複数の支店を展開しても登記費用の負担や手続きの手間を減らすことが可能です。
【スタートアップ企業でバーチャルオフィスに興味がある方はこちらの記事も合わせてチェックしてみてください】
シェアオフィスの特徴
シェアオフィスの特徴とメリット・デメリットを見ていきましょう。
シェアオフィスの特徴
シェアオフィスの特徴は、スペースが全て共有になっているため、専用スペースがなくフリーアドレスで利用できることです。
そのため、一つのオフィスを複数の企業や個人が共有して利用するので料金が他のオフィスに比べて安いのも特徴です。
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専用スペースはありませんが、バーテーションで仕切られた席や個室などプライバシーを守る空間は用意されています。
シェアオフィスのメリット
シェアオフィスのメリットは以下の2つです。
- 働けるスペースにおいては価格が圧倒的に安い
- 人脈を広げるチャンスがある
オフィスの実体があり、働けるスペースがある中ではシェアオフィスが圧倒的に安いのがメリットです。シェアオフィス内にはデスクやチェアが用意されており、インターネット環境も整っているため初期費用を大幅に削減することができます。
また、複数の企業や個人が同じスペースで仕事をしているので、利用者同士の交流がしやすく人脈を広げるチャンスがあります。
シェアオフィスのデメリット
以下のデメリットも見ていきましょう。
- 法人登記できない場合がある
- 周囲の雑音が気になり仕事に集中できない場合がある
多くのシェアオフィスで法人登記をすることが可能ですが、法人登記ができない場合があります。また、一つの住所を共有している事も多いため、他にも法人登記を行なっている企業が存在します。
また、一つの空間を他の個人や企業と共有しているので、雑音が気になってしまうデメリットもあります。静かな環境で仕事をしたい方には向いていないでしょう。
シェアオフィスはこんな企業におすすめ
複数の企業や個人が同じスペースを活用しているので、コミュニケーションが取りやすい環境です。さまざまな企業と交流して人脈形成を視野に入れている企業にはおすすめです。
また、初期費用や固定費が高額になりがちな賃貸オフィスなどと比較しても、大幅にコストを抑えることができます。
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北原述のコメント
費用を抑えて作業用途のオフィスが必要な企業には、シェアオフィスの利用が向いているといえるでしょう。
スタートアップ向けのオフィスの選び方
それでは、スタートアップ向けのオフィスの選び方について解説していきます。
資金調達済みの企業は賃貸オフィスやレンタルオフィスがおすすめ
これまで紹介したオフィスの中でも、賃貸オフィスやレンタルオフィスは、顧客や取引先からの信頼性が高いです。
初期費用や固定費、変動費などはかかるものの、自社カラーを前面に出せるオフィスは企業のアピールにもなります。
特に従業員の数が多いスタートアップ企業では、賃貸オフィスやレンタルオフィスのような企業の規模に合わせてスペースを確保できるオフィスを選びましょう。
資金調達が済んでいない企業はバーチャルオフィスやシェアオフィスがおすすめ
資金調達がまだ済んでいないスタートアップ企業は、バーチャルオフィスやシェアオフィスの利用をおすすめします。資金がまだ十分でない企業にとって、初期費用や固定費は大きな負担になるでしょう。
住所貸しなど最低限のサービスだけを利用したい企業であれば、月額数百円から利用できるバーチャルオフィスが向いています。
低価格でワークスペースを確保しつつ、さまざまな業種、業界と繋がりたい企業はシェアオフィスの利用がいいでしょう。
まとめ:スタートアップにおすすめオフィス
オフィスのサービスもさまざまな種類があり、その中からスタートアップに向いているオフィスを探すのは大変です。適切なオフィス選びができると、無駄なコストを抑えることができ、顧客や取引先に対しての信頼性も向上します。
スタートアップ企業の目的やオフィスに求めることをしっかり見極めると、適切なオフィス選びができるでしょう。この記事を参考に適切なオフィスを選び、事業に良い影響を与えて弾みをつけてください。
バーチャルオフィスACRON池袋
北原述のコメント
ただし、経営者や従業員の働き方のスタイルや業種などによって、一概にどのオフィスが適しているとは言えないため、下記で紹介する内容を読んで自身に適したオフィスを選ぶことをおすすめします。